福岡数学理科家庭教師学院【FSKG】学院長が学習に関して感じていることを記します

福岡数学理科家庭教師学院【FSKG】学院長が学習に関して感じていることを記します

重い言葉

 私は鹿児島出身兵庫育ちですが、愛知県岡崎市に親戚がいます。岡崎市と言えば徳川家康公の生誕の地ですが、その親戚も家康公ゆかりの家柄です。

 

 岡崎城公園に行ったときのことです。最も印象的だった家康公の遺訓。

 

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。いそぐべからず。

不自由を常と思えば不足なし。

こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。

堪忍は無事長久の基、いかりは敵とおもえ。

勝つ事ばかり知りて、まくること知らざれば害その身にいたる。

おのれを責めて人をせむるな。

及ばざるは過ぎたるよりまされり。 

慶長(けいちょう)8年1月15日 家康

 

学院長なりの解釈…

人の一生というものは、重い荷を背負って遠い道を行くようなものだ。急いではいけない。

いつも不自由していると考えれば不満が生じるはずがなく、

欲心が起きたときには自分の過去にあった苦しい時代を思い出すことだ。

「堪忍」こそが無事に長く安泰できる基礎で、「怒り」は敵と思いなさい。

また、人生では勝つことばかり知って負けを知らないことは危険である。

自分の行動を反省し、人の責任ばかりを追求するな。

何かをやるとき、なかなか到達できないほうが、やり過ぎてしまっているときよりは良い。

 

 私の記憶が正しければ、幼くして父母と別れ、長く人質生活を送る。大名になって以降、長男や正室の奥さんとの別れ。武田信玄に半殺しにあいながらも着々と領地を広げるが、当時相当な田舎だった関東へと追いやられる。

 

 忍び難きを忍び耐え難きを耐え、織田信長豊臣秀吉の後天下を統一、そして約250年にわたる戦のない平和な日本をもたらした、そんな家康公だからこそのお言葉であると考えると、身の引き締まる思いです。家康公のつくった江戸の町は、今や世界最大級のメガシティ東京です。

 

 私たちは家康公ほど波乱万丈な人生を送ることはないとしても、いろいろ大変なことあるかと思います。常に何か不自由がある、常に重荷を背負って歩いている、それは間違いないと思います。

 

 良いことばかりではありませんが、悪いことばかりでもありません。まずは今日、そして明日。さあ、スモールステップで歩こう!と考えています。

 

”幸せ”って何だろう?

 今までの経験から、人生って本当に何があるか分からないなって思うんです。私自身の高校入試は、第1志望に合格できたんですけど入学してから成績は芳しくなくて、結局大学は第1志望に合格できませんでした。

 

 でも、最初は嫌々だったその進学先の大学は実際経験するとすごく楽しくて、進学して本当に良かったと思ってますが、まあ結果オーライと言えばそうなりますね。

 

 その後就職した会社を上司と喧嘩して辞めたときは不幸のどん底って気分でしたが、その会社にずっといたら、今の仕事をやってなかったでしょうね。ということは、皆さんとも出会えてなかったかと。

 

 病気で入院したときは凄く凹みましたが、それが発端となり食生活が改善し運動も始めることで、数十キロのダイエットに成功しました。

 

 有名人の生活をテレビなんかで見聞きしていても、どうやらですね、

「希望どおりに事が運ぶ=幸せ」「希望どおりに事が運ばない=不幸」

とは必ずしも言えないようです。

 そのときは上手くいかなくても、数年後あれがなかったら現在の自分はないなってことも多々あるし、上手くいってもその後パッとしないってことも結構あるかと思うんです。

 

 一回の成功で全ては決まりません。一回の失敗でも全ては決まりません。

 

 勉強大変です。将来この時期をどのように考えるのでしょうか。「あのときがあったから今の自分があるな。」そう思えるように、「計画的に動いているか?」「同じ失敗を繰り返していないか?」「今やっていることに没頭しているか?努力しているか?」が大事かなと考えています。

 

 そして、今勉強に没頭できるのは「周りの人たちのおかげ」という気持ちで、生徒さんにはがんばって頂きたいと思います。もちろん私もがんばります!

 

テニスとギター

 私、テニスやってます。テニスで言うと、試合やる過程で、例えばですが、サーブがだめなら、試合後サーブを練習するんです。サーブはサーブでもいろいろあるんですが、スライスサーブを特にやるとか、ライン際に打てるように練習するとか、トスが安定するようにがんばるとか、そんなことを繰り替えして、徐々に試合に勝てるようになります。

 

 そのようにして、試合のあとは反省会・ダメ出しが必要です。なぜ勝てなかったのか?勝てはしたがバックハンドがイマイチだったとか、それと同様に、問題集・過去問で問題を解いたあとは、「なぜ間違えたのか?だから次はどうするべきなのか?」を分析しながら進めましょう。

 解説をしっかり読んで、分からなければ質問するとか、知らなかった表現を覚えるとか、正解・不正解に一喜一憂することなく次につなげましょう。

 

 私、ギター弾きます。練習をすればするほど、頭で考えずとも指が勝手に動きます。パターンも分かってきます。勉強もそう、練習に比例して「またこのパターンね」的に、経験値から反射的に解ける問題が増えます。あるいは、解き方がはっきり分からなくても、経験値が多いほど正答率は上がります。したがいまして、練習量の確保も必須となります。

 

 本番で上手くやるには、どうすればよいのか?常にシミュレーションしながら学習を進めて頂きたいと思います。

 

目的意識をもって…

〇授業の予習(要予習の場合)

 必ず本番のテストをシュミレーションしながらやってください。具体的に言うと、英語では分からない表現があっても辞書を使わない、などです。辞書を否定していません。本番のテストでは辞書は使えないので、まずは、辞書無しでやった方がいいということですね。

 あとは、模試のときだけ時間を意識してやると、上手くいかないことが多いので、〇〇分でやろうと決めて、時間と格闘しながらやるといいのではないかと思います。実際の試験では、じっくり考えてから答案を作ることはできないです。考えながらテンポよく解答していく、という感覚ですね。それを予習の段階からやっていただきたい。

 

〇授業の復習

 成績をさらにアップさせるために必須なのは、学習した知識or理解を次にやる問題で使えるか、ということだと思います。

 そのためには、1回や2回程度の暗記では頭に残らないので、3回以上は暗記しないといけません。そして問題を解くときに、「あ、授業で習ったあの構文を使って読むんだな。」とか「あ、参考書で覚えた公式を使って解くんだな。」などなど、そんな復習が大事ではないかと思います。

 

〇授業の意義

 学校や塾の授業も上手く使ってください。例えば、関係詞という文法単元、あるいは2次関数など、授業でやってそれをちょこちょこ見直した方がはるかに効率良い、というケースは多いと思います。

 

〇極論を言いますが…

 結局どの学校・塾に行っても、志望校に受かる人は受かる、落ちる人は落ちます。したがいまして、「与えられる」のではなく、「利用する」という態度が大事だと思います。

 目標とするテストの出題傾向を、ちゃんと把握していらっしゃるでしょうか?その試験の問題が解けるようになるためには、どうすればよいのか?よく考えて日々勉強にいそしんでいただきたい。学校・塾はそのベースとなるものではないでしょうか。

 

やる気がない?

 やる気がないから勉強できない?予備校・塾に行かない?授業に出ない?それって逆だと私は思います。勉強しないからやる気がでないのでは?「やれば結果がでる→やる気がでる」この循環を生み出すためには、まずはやりましょう!

 東大に合格した学生がこんなこと言ってましたよ。「まずは5分やる。5分経って嫌ならやめて良い。これを繰り返すうちに長時間勉強するようになった。」これは科学的根拠もあるのだそうです。そう、まずはやってください。嫌なら止めていいです。その過程の中で、学習が少しでも着実に進むことを期待します。

 

 そもそも「やる気」を持続させるのは至難の業です。なぜなら、参考書、問題集、テキスト、どれも最初が大変だからです。でも2回目は楽です。1回やっているわけですから。3回目はもっと楽です。2回やっているので。この3回目で知識・理解は定着し始めると、医学データが証明しています。しかしながら、最初が大変なので、三日坊主になってしまうときがあります。その最初という壁を乗り越えるためにも、「まずはやる」が大切だと思うわけです。

 

 プラス、計画に時間をあまりかけすぎないことが大事だと思います。どう勉強しようか?がメインにならないように、まずはやりましょう。

 入念に計画を立てたとしても、結局実際にやってみると、これはOKだけどこれはダメだとか、もっとこうしようとか、いろいろ修正点がでてくると思います。計画はほどほどにして、まずは始めて、修正しながら勉強を進める。

 故に、例えば、ある問題集をやる場合、夏休みまでに3回繰り返すためにはどれくらいのペースでやればよいのか、計画はその程度にして、【実際やってみる】が大事だと思います。

 

 

スモールステップ

 学習スタイルをいきなり変えるというのは難しい話で、スモールステップが重要ではないかと思います。

 

 例えば、共通テストリーディングで言うと、80分で時間が足りない!と言う場合、スモールステップです。例えば、第1問~第3問を30分ちょっとでクリアできるようにする、第5問を15分弱で完答できるようにする。リスニングで言うと、まずは点数を獲りやすいイラスト問題で正答の数を増やす…などなど。

 

 80分集中できないなら、やはりスモールステップです。まずは10分集中できるようにする。1日10時間勉強できないなら、まずは1時間できるようにする…などなど。

 

 本番は1日に何時間も試験を受けないといけません。多少しんどくても多少具合が悪くても、それでも解答を続けないといけない。故に、日ごろの勉強の中で、もうしんどいから止めよ…いや、あと10分がんばってみよう!…など。

 

 人間は起床してから脳がフル回転するまで3時間かかるので、朝方がベターである。であれば、徐々に早起きできるように、就寝時間と起床時間を30分ずつ調整していく…など。

 

 今までは通学の時間はスマホいじってた…よし!明日から今までメモ帳に貯めてきた「知らなかった英単語熟語集」を見直そう!今までは授業終わったらすぐ帰ってた…よし!今日から30分で良い、予習or復習して帰ろう!

 

 模試のやり直しあまり出来てないな…よし!〇〇の科目だけでもやってみよう!

 

 などなど、目標から逆算して考えると、何がベターなのか、何をしないといけないのか?突然変えることは難しい、日々スモールステップで学習力を向上させましょう!

 

成績が良い人の特徴

 成績が良い人って、効率が良いと思うんです。以下具体的に記します。参考までに!変えれるところは変えていきましょう!

 

☆「モチベーション」

 志望大学・学部が決まっているのでモチベーションも上がるし、対策もたてやすい。

 

☆「集中力」

 勉強するときはわき目もふらずに勉強している。集中力散漫状態の勉強時間3時間を1時間でこなしている、という感じ。

 また、「集中」という意味では、あれもこれもに手をださない。「これ」と決めたらそれを徹底的に消化している。「一冊を極める」を実行できている。

 

☆「勉強量」

 志望校に合格するための暗記量と練習量を決めたら、それを消化しようと実行に移している。つまり、勉強「時間」ではなく、勉強「量」をこなしている、という感じ。

 

☆「同じ失敗を繰り返さない」

 例えば英語で言うと、

共通テストリーディング模試で時間が足りなかった…⇒毎日一題ずつリーディングの練習しよう!⇒また時間が足りなかった…⇒次は大問1~3で練習しよう!次は大問4~6だ!

 数学で言うと、

2次関数の問題ができなかった…⇒なぜだろう…⇒そもそも平方完成が分かってないからだ!⇒復習しよう!

 

☆「本番をシュミレーション」

 本番と練習は当然違う。普段の自習や演習で、常に本番感覚で問題を解いている。つまり、「これで進路が決まるんだ。」という感覚・緊張感を持って解いている感じ。解き終わったら見直し。当然模試でもその実力は発揮される。

 

☆「まずはとにかくやる」

 今日はしんどいから…スマホいじっちゃう…なかなかやる気にならないな…などなどが無い。しんどかろうが、スマホが気になろうが、やる気がなかろうが、

 

「とにかくやる!まずはやる!」

 

と机に向かう。ベッドに寝っ転がりながらでも、とにかくやる、まずはやる。そんな感覚があるので、無駄な時間が生じない。